『「この人、痴漢!」と言われたら』

タイトルには「痴漢」とあるが、扱っている範囲はもっと広い。冤罪を生み出す暗部を告発するルポでもある。 文章は読みやすい。通信社の人だったそうだ。修練を積んだ人の文は良い。 裁判員制度に対しては、以下のように断じている。 『裁判員制度について「とにかくまずは市民参加を実施してみること。やっているうちに悪い点は改めていけばいい」などと平気で言う「有識者」がいるのには驚いてしまう。その間、司法の場で人生を左右される人のことをまじめに考えているのだろうか。』 この本は、冤罪について考える一助となった。

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