「精神科医はくすりを出すときこう考える」

タイトルから想像される、治療にあたっての先生の対応の仕方というのは、最後にちょっと書いてあるだけ。まず薬とはいかなる感じなのかということを、知識のあまりない人に向けて丁寧に書いている。臨床試験とは、薬が有効とは、プラセボとは、精神療法はちょっと、ガイドラインについて。著述は極めて平易で明快で、読みやすく理解しやすい。一方そういうことを知っている人には、まるっきり要らない内容と言えばそうかも。なので、この本は精神科の話に限らずに書いた方が良かったのでは、と感じたが、僕は読んで大変良かった。

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