LANCETの抗うつ薬のメタアナリシスについて

LANCETに載った、最新の抗うつ薬のメタアナリシスについて(FBからの転載)。

原文はこちら。誰でも読めます。PDFもダウンロードできます。
Comparative efficacy and acceptability of 21 antidepressant drugs for the acute treatment of adults with major depressive disorder: a systematic review and network meta-analysis

(21 February 2018)

以前も同じような記事がLANCETに載ったことがありましたね。有効性のランキングと、忍容性のランキングだけ、本邦発売済みの薬剤の名称に合わせて並べてみます。

有効性のランキング
・アミトリプチリン(トリプタノール) ←なんと!
・ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
・デュロキセチン(サインバルタ)
・ベンラファキシン(イフェクサー)
・パロキセチン(パキシル)
・ミルナシプラン(トレドミン)
・フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)
・エスシタロプラム(レクサプロ)
・Nefazodone(本邦未承認、以下同様)
・セルトラリン(ジェイゾロフト)
・Vortioxetine
・Agomelatine
・Vilazodone
・Levomilnacipran
・Bupropion
・Fluoxetine
・Citalopram
・トラゾドン(デジレル、レスリン)
・クロミプラミン(アナフラニール)
・Desvenlafaxine
・Reboxetine

忍容性のランキング(飲み続けやすさ)
・Agomelatine
・Fluoxetine
・エスシタロプラム(レクサプロ)
・Nefazodone
・Citalopram
・アミトリプチリン(トリプタノール)
・パロキセチン(パキシル)
・ミルナシプラン(トレドミン)
・セルトラリン(ジェイゾロフト)
・Bupropion
・ミルタザピン(リフレックス、レメロン)
・Vortioxetine
  以降は他薬より脱落が多い組
・ベンラファキシン(イフェクサー)
・Desvenlafaxine
・デュロキセチン(サインバルタ)
・フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)
・Vilazodone
・トラゾドン(デジレル、レスリン)
・Levomilnacipran
・クロミプラミン(アナフラニール)

あくまで統計的な話なので、個人にあう、あわないはもちろんあるかと思います。現在どこでどういう治験をしてるか全然把握できてないのですが、有効性、忍容性に優れた薬で、本邦で認可されていないものはぜひとも選択肢として登場してほしいですね。

それから、有効性と薬価を勘案すると、これはトリプタノールの圧勝ではないでしょうか。値段が違いすぎる。現地点の薬価だと、例えばリフレックス15mgで170.8円、45mg飲めば512.4円です。トリプタノールは25mgで9.6円なので、仮に150mg飲めば57.6円です。お安い。今後は新薬を押しのけて、まさかのトリプタノールが主役に、なんて流れになったりするのでしょうか(まあならないか)。

アナフラニールが忍容性で最下位なのも個人的には納得がいきます。

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