市販のSACDに対してこれを行うと違法になるらしいです。CDはリッピングできるのに、SACDのDSDにできないのはなんだか変な気もするけど、ルールはルールのようです。あくまでも実施するのは問題のないSACDに限るようにしましょう。
また、文中で記載しているファイルは探せばすぐ見つかると思いますので、あえてここからはリンクなどをしていません。
CDと違い、SACDは専用のプレイヤーでなければリッピングできません。私はパイオニアのBDプレイヤー(SACDにも対応)、BDP-170を用いて行いました。
まずは起動用のUSBメモリを作成します。容量は小さいもので良いです。1MBも使いません。僕は16GBのUSBメモリを使いました。FAT32でフォーマットして(おそらく重要)、短いラベル名を付けます(「rip」とか)。ZIPファイルを展開して出てくる、AutoScriptフォルダをこのUSBメモリの直下にコピーします。
AutoScriptの中身は3ファイルで、その3ファイルをUSBメモリの直下に置く、と書かれたページもありますが、私の試した限りではうまく動作しませんでした。
次に、BDP-170の設定をします。まず、ワイヤレスでもLANでもいい(実験済み)ので、自宅のLANにつなぎます。たいていの家庭ではルーターがDHCPでIPアドレスを振ってくれると思うので、それを使います。
固定IPアドレスにこだわる人は、適切に設定してください。あとはプレイヤーの本体設定を若干変更します。以下の2点の変更は必須のようです。どう関係するのか良く分かりませんが。
- 「ディスク自動再生」をオフにする
- 「ラストメモリー」をオフにする
BDP-170の電源をオフにし、USBメモリを前面のスロットに差し込み、電源を入れます。少し時間がたつと、ディスクトレイが自動的に開きます(これがうまくいっている証のようです)ので、SACDをトレイに載せ、クローズします。
あとはPCでの作業になります(OSはWindows11 Proです)。まず、エクスプローラーからネットワーク上のBDP-170を探し(おそらく「Pioneer BDPという名前」)、右クリックしてプロパティを表示させます。ここでBDP-170のIPアドレスがわかります。例えば 192.168.0.17 だったとしましょう。
次にPC上で以下のコマンドを実行します。IPアドレスの部分は適宜読み替えてください。
sacd_extract -i 192.168.0.17:2002 -P -s
これでネットワーク越しにBDP-170のSACDから、DSDの読み込み(ソニー形式)が行われます。うまくいけば、スムーズにいくと思いますが、今日試した範囲内でも色々と試行錯誤があったので、備忘録として残しておきます。