アリコの「知っておきたい保険のこと 10のポイント」を読んでみて

アリコの「知っておきたい保険のこと 10のポイント」を読んでみての感想。
はじめに断っておくけど、僕はアリコの回し者ではなくて、一人のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)として、純粋に内容に興味があったから読んでみただけ。FAといっても知識はアップデートできてないし、本業でやっているわけでもないから、ほとんど素人に毛が生えた程度。なので間違いがあれば指摘してほしい。
まず、保険会社が配っている資料にしては良心的だな、と感じた。
とくに「自分に必要な補償を理解しましょう。」の節はまとも。
生涯同一の補償額が必要なはずはなく、それをちゃんと書いてあるのはえらい。「子供が産まれたら補償額をUP!」とか「住宅を買ったら補償額を減らせます。」とか、当たり前のことをきちんと書いてある。これだけでも評価できると思う。
つまり、子供が産まれるまでは、保険などは入りたければ最低限のものにしておき、子供、特に末子が産まれたときには最大の補償が得られるようにして、後は逓減していくような契約で充分だということ。掛け金は払えば払うほど保険会社が儲かる、ということは忘れない方がいい。
「公的補償の内容を良く理解しておきましょう。」の節はちょっと記述が甘い。
「もしも世帯主が亡くなってしまった場合は?」というのは「世帯主」=「男」という前提で書かれている。現行の年金制度は、世帯主の夫を亡くした主婦と、世帯主の妻を亡くした主夫では扱いが違う。気になる人は調べた方がいい。
労働に関しては男女雇用機会均等法などが一応整備されているけど、社会保険の分野では男女同権には全くなっていない。これは憲法の趣旨に反してるんじゃないか。ただ、今後変わっていくとしても、主夫に手厚く、というよりは主婦に手薄に、という感じに向かう可能性が高いんじゃないかな、と思う。
高額療養費制度については、最低限のことはかいてあるけど、健保組合によってはさらに上乗せがある場合もある。例えば僕が入っている健保組合であれば1ヶ月の個人負担の上限は2万円だ。もちろん差額ベッド代とかは別なのだけど。
ふつうの会社員なら、健康保険にはかなりの保険料を納めているハズなので、補償内容はしっかり把握しておこう。ちなみに、健康保険料は労使折半で払っているという建前だけど、労働者からは半額に見えるだけで、実際には倍額払っているのと同じこと。そうすると、結構すごい保険料では?
先進医療についても、例えば重粒子線治療では300万円かかる、などと書いてある。でも滅多にお世話になるものでもないし、例えばそれくらいの値段の車を買っちゃう人は結構いるんじゃないかな。それと同額くらいの金額をカバーするのに保険に入る(特約を付ける)必要があるのか、と個人的には思う。
話は違うけど、僕らよりも世代が上の人で、いわゆる「逆ザヤ」が発生するような契約を持っている人は、非常に得をすると思うので、もちろん継続した方がいい。
徐々に話がずれてしまったけど、保険のかけすぎはもったいないので、色々調べて節約するようにした方がいいですよ、ということで(笑)。

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