もうずいぶん前の話になるけど、Ruby技術者認定試験に合格したので、その話を書く。
僕は未だにRubyはあんまり使ってないけど、今後は使うことも増えてくるだろうし、会社のプッシュ(=報償金)もあったので受験した。ちなみに合格は 2009/6/13 だから、今とは変わっている所があるかもしれない。Gold試験は昔は無かったし。なので、たぶんSilver試験(Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver)の話になる。
他の試験との一番大きな違いは、届く認定証が「出雲民芸紙」という手漉き和紙なこと(これ本気)。風合いが良いし、地元志向感がとっても良いなあと思った。
これが認定証の「紙の説明書」。うちの安物スキャナでは色合いがきれいに出なくて残念。こんな認定証は初めてなので、大切に保存しておこうという気持ちになる。
試験の内容に触れておくと、Rubyをバリバリ使っているぜ、という人が落ちるようなものじゃないと思う。短いコード片や基本的な文法、ライブラリなどについて問われる。
受験料がもったいないので、絶対に一度で合格したい!という人は、以下の本をやると良いと思う。
どんな感じで出題されるか、非常によく分かる。というか、出題者とこの本の作者は同じなんじゃないかな。これをぱぱっと解ける人なら、よほどミスらない限り合格すると思う。
Rubyをまったく知らない人は、まずRubyを軽く勉強した方が良いと思う。上記の本でも文法の説明など少しはあるけど、そういう種類の本じゃない。
要注意なのは、試験は(たぶん)Ruby 1.8について問われること。もう既にRuby 1.9がリリースされていて、文法面でも色々改善された点が多いけれど、試験対策にはRuby 1.8の本を買うように気をつけよう。
僕が読んだのはこの「たのしいRuby」第2版。すでに第3版が出ていて、そちらはRuby 1.9にも触れているみたいなので、実用には第3版の方がいいかもしれない。
この本はどちらかというと初級者向けの本。なので、他言語の経験者は少しまどろっこしく感じるかもしれない。僕はこの本を一通り読んで、気になる所は実際にコードを書いて試して、軽く流した。その後上記の公式ガイド本を読んで、受験したという感じ。
その後、以下の本も買ってしまった。
「初めての」とあるけど、これは初級者向けではない。他の言語をちゃんと経験した人が「初めて」Rubyに向かうための本。だから記述もあっさりしている。こちらの本の方が薄くてページは少ないけど、情報量は多い。ちなみにRuby1.8とRuby1.9と両方に触れている。
どちらの本も内容は良いと思う。どちらか一冊にしようとして悩む人は、amazonで目次を見比べてほしい。後者の本の目次をみて「こっちの方が良さそう」と感じる人には、そっちの方が良いと思う。